2019. 2 .7 (木)  

nap galleryにてアートの森deピクニック対話型鑑賞会を行いました。


 

 

帰ることが難しくなってしまった福島地域の自然 (nature) の姿を撮影した作品。
説明なしで鑑賞しているのですが、
特に目立った標識もないのに、自然とこの景色を見て
「福島」と直結して理解していきました。

私自身、露口さんの作品の核をよくつかめないままの鑑賞だったのですが、
みなさんで鑑賞していくうちに「おお!」と、理解できるポイントに達したのが、
ものすごい発見でした。
露口さんのシリーズ「地名」との繋がりも、なんとなく分かるものの、
おしゃべりしていくうちに身体や空気で理解できていたことを、なぜそう感じていたのか?
言葉の枠を作っていくうちに理解できた気がします。
それはみなさんと対話していく中での行間のことですね。
分かっているようなことを、分からない中からもっと分かっていく。
なんとも、おしゃべりの凄さを感じた対話の会でした。



東京のアートギャラリーにて行なわれた露口啓二の展覧会にて開催された小田川悠による対話型鑑賞のアートイベント

 

◎ おしゃべりの中で出た意見


 
・人工物が写ってるからこそ寂しく感じる。
  人工的なものがなければ、普通の自然に見えるかも。
 
・人工的なものがあると分かると、突然に寂しくなる。
 
・元々、人が刈り取っていた草だからこそ、伸びていっても揃っていて、
  草がひっそりと生きてるような感じがする。
 
・人の家に生い茂っていて、草の力強さを感じる。
 
・テトラポットが荒れていたり、車が横たわっているのをみて、
    
なんか変だなと気付いて、送電線やクレーンのところから、
  ここが「福島」だと思った。
 
・一本松のところが福島っぽい。
 
・手前の石があまりにもきれいにならんでいるからこそ人の手が入ってない感じがする。
  人が並べたならば、あえてランダムにすると思う。
 
・木の上の方が、人の手を加えなくてもこんなにもキレイな三角に生え揃うなんてビックリ。
 
・人の手を加えなくても花は勝手に咲いて、四季が巡っている。
 
・自然にとっては心地よい環境。
 
・人がいた時は植物が邪魔をしているようだっただろうけど、
 
 逆に今は家が植物を邪魔してるようにも見える。
 
・植物は伸び放題でもあまり荒れているとは思わないのに、
     
家の部分が錆びてたりすると何か、荒れてると感じる。
 
・いろんな色の草が自然と生えている。
 
・写真家の方は「ここだ!」と、いい場所を選んで撮ってる気がする。
  松もクレーンも、海も、草のバランスや比率が良いところを撮ってる感じ。
 
・波が動だとして、その対比があるからこそ、他の作品に比べても「静」という感じがする。
 
・近くに電柱があるし、家の周りは元々、庭だったのかもしれない。
 
・福島のことを知らない子供が見たらどう思うんだろう?
 
・牛を飼っていたところ?山からの水を張っていたのかもしれない。
 
・夏が来れば当たり前に茂って、秋冬は当たり前に枯れている。

 

 

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 ちなみに、みなさんが真剣に見入っていた上の写真は、 
 お題を通じてストーリーを考えていたものでした!

 それぞれの川の写真を見て考えるストーリー。
 ちょっと面白いカタカナの名前は実は川の名前(アイヌの言葉)。
 みなさんはどんなストーリーが浮かべますか?

 

 

 

 

 

 


 

 

 



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