2018. 10 .4 (木)  白井 美穂「Time is Vertical 」 nap gallery

にてピクニック型の対話型鑑賞会「アートの森でピクニック」を行いました。




東京アーツ千代田3331のアートギャラリーnap galleryにて開催された白井美穂の展覧会にての、小田川悠による対話型鑑賞のアートイベント

 

ギャラリーでのピクニック鑑賞会。
白井美穂さんの"反転波"の作品を3名で鑑賞。
見れば見るほど、どんどん深く見入れる、見入られるような作品でした。
   
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
           
「全体的にうねりを感じる。」
「3つ波が人を襲っているみたい。上と下とで世界が違う。」
「下のところは天使の羽みたい。」
「上と下とで筆づかいが違う。上からは荒々しさを感じる。」
     
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    
途中、自分でもハッとしたのですが、ずっと私は紫が波に見えていたんです。
でも参加者の方の「波」と言っていたところは黄色いところだと分かって、
自分の中でも"紫"と"黄"が、何回も反転し返して本当に"反転の波"を感じました。
     
そう思いながら見ていると、みなさんも
   
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        
「急に動物に見えて来た。竜とか猫とか」
「何か、生きていると感じるのは黄色いところ」
「真ん中のミルキーな緑のところが天国に思える」
「紫と黄色は世界を行き来きしている。
 あの左側の紫の決壊しているところから・・・」

 と、さらにディテールまで見るようになり、

「ここ、細い筆でクリクリ書いている!」
「ここにもある!これってもしかしたら丸みをだそうとしているんじゃない?」
     
ーーーーーーーーーーーーーーーーー 
    
と、10分以上かけてアート作品を遠くから近くからじっくりと味わいました。
そのあとに鑑賞したもう1作品からは
     
「お地蔵さんか、お猿さんが石の上に乗ってる!」
「上のは急に現れた感じがする。吸い込んでる。」
「ピンクと青の関係性が気になる」
      
おしゃべりを重ねているうちに、これはどうしても言いたい!ってことが出てくるですよね。
私も鑑賞をしていると、例えちょっとバカっぽいかもとか、
他の人はそうは思わないだろうなぁ・・・ということでも、
どうしても言いたくなる、感じている事を言葉で表現したくなる気持ちが出てきます。
どんな意見でも、自分が見て思ったことが大切。そこから対話は始まります。
「アート」は表現したアーティストと、鑑賞して感じた鑑賞者の中で起こっていること
と、言っても良いのかもしれません。
みなさん1人1人が感じることがあっての作品。
対話鑑賞会をきっかけにアートを自由に楽しめる人が増えたら嬉しいなと思っています。 


 

 

 



back